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演技論

生い立ちを背景とした主人公は、どのような性格になっていて、その時どのように反応をするのだろう、と役者は考えるのだろうか。小説映画の登場人物あるいは過去の知人の言動を通じ考えるのだろうか。
あるいは、自分がそのような生い立ちであるなら事件のとき自分は必ずこのように反応する、と考えるか。
どちらの演技論が正しいのか。
役者の存在理由とは何か。

平田オリザ

青年団様

 

革命日記Bチームを観させていただきました。

短編小説の雰囲気ですね。集団と個の関係性をテーマとしてではなく、たんに日常の葛藤として観させていただきました。

俳優は映画でもテレビドラマでも演技過剰になる傾向がありますがそれほどでもなく愉しみました。葛藤を、しずかに滲みでてくるような表現はなかったのかなとは思いました。

平田さんの作演出は初めての観劇だったのですが、近くの公演は全部観たいと思っております。次回は日本文学盛衰史を観る予定です。期待してます。

 

追伸

ヘミングウェイの短編小説

白象のような丘

を戯曲にするとおもしろい芝居になると思いました。

*演技

大学に入学した頃、留年をして6学年位上の土屋さんという先輩がいた。

土屋さんは演劇部に所属し、「役者は、刃物の上で演技をするようなものだ。」

と言うのが常であった。チェーホフの戯曲が好きで、バリトンの魅力的な声であった。

* 血の婚礼

週末、久しぶりに芝居を観て熱くなった。

芝居は第一にセリフ。そのセリフがすばらしい。

象徴としての路地、象徴としての鼓笛隊、象徴としての夜汽車。

戯曲は詩のような言葉の清水邦夫さん。

セリフをコントロールできるのなら、演出家が1番。

その演出が蜷川幸雄さん。すばらしい!

2番目が役者。

その役者がわたしの好きな窪塚洋介さん。

役者の演技の限界は、役者の生き方の限界。

生き方が美しければ演技も美しい。

窪塚さんはけっこう美しい。

*   

窪塚洋介クンが『血は立ったまま眠っている』に出ているというので、観たいと思ったけれど満席、残念。