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消火器の使用方法

「実際に火災があった際に正しく使用できるのだろうか」といった不安を少しでも減らせればとの思いから、訓練では水消火器を使用し、これまで使用経験のない方に、実際に消火器の操作をしていただきました。
消防機関のデータでは、消火器の初期消火成功率は76%と多くの方が正しく使われている一方、使用率は24%と低く、必要な時に十分活用しきれていないのも現状です。最近ではご家庭でも設置している消火器ですが、使い方を予習していないといざという時に使用できないといったこともあります。

●消火器の使用方法

1.レバーを固定しているピンに指を掛けます。(その際、消火器を地面に置いて安定した状態で操作します。)

2.ピンを垂直方向に抜き取ります。(※ピンを抜いただけでは消火薬剤は噴射されません。)

3.ノズルを火元へ向け、レバーを握り消火薬剤を噴出させます。(火元に向かって手前から掃くように消火させていきます。)

消防訓練の際には、一度操作することをお勧めします。

建物外壁のシーリング材

シーリング材には様々な種類があり、選定を間違えると「汚損」や「シール材の接着が悪い」などの不具合が発生してしまいますので、シーリング材の選定には注意が必要です。
例えば、外壁のシーリング材に“変成シリコン系シーリング材”と呼ばれる材料を使用している建物で、“シリコン系シーリング材”を使用した場合、何が考えられるでしょうか。
シリコン系は、価格も安く、耐水性、耐熱性も高い為、主に水回りに使用することが一般的です。ただし、このシーリング材は塗料との接着が悪く、プライマーなどを使用しても塗料が接着しないことがある為、外壁などへの使用は注意が必要です。
変性シリコン系は、シリコン系と同じような性質を持っていますが、シリコン系に比べて耐水性、耐熱性が劣りますが、塗料の接着が良いので、外壁や内装の目地への施工に適しています。
このような特性から、シリコン系シーリング材は塗装の接着が悪いため目地に使用すると汚れが目立ってしまいます。また、シリコン系を施工した場所に、変成シリコン系を施工してもうまく接着されず、漏水を起こすこともあります。
似たような名称ですので安価な方を選択してしまいがちですが、選択を間違うと大事故に繋がってしまいますので、正しい知識と判断が要求される作業であります。

給水ポンプについて

各フロアや住戸へ水を送る方法には様々な方式がありますが、今回は水を送るためのポンプについて説明いたします。
水を送るポンプを一般に“給水ポンプ”といいますが、ビルやマンションの給水ポンプには、“加圧ポンプ方式”、“増圧ポンプ方式”と呼ばれる代表的な給水方式があります。
同じような名称のポンプですが、設置方法に違いがあり、それぞれ特徴があります。
まず“加圧ポンプ方式”ですが、受水槽(オフィスビルや、マンション等で、水道局から配水された水を一時的に貯めておく水槽)に貯めた水を、各フロアや住戸へ送る際に使われているポンプ方式です。
“加圧ポンプ方式”を使う最大のメリットとしましては、停電時に受水槽の水を使用することができるので、急な断水を回避することができます。デメリットとしましては、受水槽の内部清掃や水質検査などの維持管理費が必要です。また、受水槽を設置する広い場所の確保も必要となります。
“増圧ポンプ方式”は、水道局から引き込んだ水道管にさらに直接圧力を加えて給水するポンプ方式であり、受水槽を設けずに各フロアや住戸へ給水する方式を言います。
“増圧ポンプ方式”を使うメリットとしましては、水道局からの水を直接給水できるため、新鮮な水が使用できることと、受水槽の設置が不要ですので場所の有効活用や受水槽清掃費などの管理費を抑える事ができます。デメリットとしましては、受水槽が無いため、停電時は即時断水になります。そのため、災害による停電時を想定した飲用水の確保を想定しなければなりません。
どちらの方式もメリット・デメリットがありますが、建物の規模や用途などを考慮し、最適なポンプ方式を決定しております。

空調機洗浄

空調室内機は室内の空気を循環させている為、機械本体が原因で臭いが出ることは、ほとんどありません。
空調室内機から異臭が出る要因について、下記内容が考えられます。
・空調室内機内部ドレンパンの汚れ
・空調室内機内部ドレン管からの臭気逆流
・空調室内機内部フィン(熱交換器)の汚れ
・空調室内機内部フィン(熱交換器)へタバコや、部屋の臭いの付着
以上のような様々な原因が考えられます。
次に異臭を取り除く方法としまして、空調室内機の内部を薬品洗浄する方法があります。室内機内部のフィンやドレンパンの汚れなど付着物を取り除くことが可能で、臭いの原因自体を取り除く事が出来ます。

空調室内機からの異臭に限らず、臭いの問題は人それぞれ感じ方が違います。異臭を感じる方と、感じにくい方がいるので、とても難題であります。
当社では、テナント様からの依頼に早期に対応するとともに、原因の追求・改善を行い、快適なビル環境の提供を常に心がけております。

ルーフドレンの清掃

“ルーフドレン”とは、ベランダや屋上に溜まる雨水を溢れないように排水させるための排水口(排水口に取りつけられる金物)をいいます。
“ルーフドレン”の役割には、雨水が排水口と排水管の接合部から漏水しないように防水性能を高める事や、枯葉などが排水管に侵入し、排水管を詰まらせる事を防ぐ役割があります。
“ルーフドレン”を清掃せず放置していると、枯葉やホコリなどで目詰まりした状態になります。溜まった雨水の排水ができず水溜りができてしまい、最悪の場合、防水層を超えて水が建物内に侵入してしまうこともあります。
ゲリラ豪雨や台風の影響による長雨で降水量が以前より多くなっております。雨が降らなくすることは出来ませんが、事前に対策をすることで、漏水が発生する可能性を低くすることは出来ます。
当社では、この事前の確認はもちろん、不安箇所の早期改善を行い、ビルを安心してご利用いただけるよう、巡回点検を行っております。