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*親について

親について考える時、思い出す小説があります。山本有三の“波”と芹沢光治良の“人間の運命”です。“波”の主人公は、自分の子ではないのではないか、と思い悩むのですが、最終的に波と戯れて遊んでいる子を見て、血が繋がっているか否かは、何の意味も無いのだ、という結論になります。“人間の運命”の主人公は、親の行為の一切を否定し、血が繋がっているから親である、という見解には意味が無い、と考えます。周囲に尊敬する人が居て、牧師なのですが、その人が本当の親のように主人公に接するわけです。主人公は、本来の親はその人である、本当の親とはそういう人の事である、と考えるわけです。

*空也上人がいた

新刊が出ていたので山田太一さんを読んだ。

老いの介護を通して闇を視ている。

相変わらずいいね。

*ベストセラー

ベストセラーを読んだことがない。

ベストセラーは信用できない、といったような性分を持ち合わせているのかもしれない。

読書の時、作家の人となりを想像する。

どのような生き方が好きで、あるいは嫌いなのか、どのように自分と向き合い、

どのように愛憎と向き合ってきたのか、とか。

*経営の本

ドラッカーの本が売れているという。

経営の本は、サラリーマンの頃すこし読んだ。

他にカーネギーとか松下幸之助とか。

26歳で会社を作ってからは、読んでいない。

仮出獄

吉村昭という人が書いた小説で「仮出獄」という中編小説があります。

高校の教師が主人公で、浮気をした奥さんを殺して、相手の男を刺したけれど死ななくて、その相手の男のお母さんを焼死させて、無期懲役で刑務所に入って。真面目にやれば仮出獄できることが分かって、16年後に仮出獄をして真面目に一生懸命やるんです、周りから嫌われないように。そうしたら、みんなから勧められてお見合いして結婚して。給料は安いけれど仲睦まじくやって、幸せにやっていたわけです。

ところが旅行に行くにも届け出なければいけないし、常に監視されている。そこで男の妻がどういう風にしたら監視されないようになるかを聞いて回るんです。そうしたら、毎日仏壇に向かって死んだ人を拝んだりすれば監視されないようになるんじゃないか、と言われるんです。そこで妻が仏壇を買って来て、男にも拝みなさいと言うんです。そうしたら男は「私は拝まない、悪いことをやったとは思っていない」って。

そこから諍いが始まって、夫婦喧嘩が始まるんです。結局、男が妻を家の階段から突き落としちゃって、刑務所に戻って行くんですね。

世の中の多くの女性は男がおかしいって思うんでしょうね。