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‘未來’

さきにしねばあなたがかわいそう
あとにしねばわたしがかわいそう

紙飛行機は
微調整がひつようなんですよ
老人は言いながら膝をかがめ
しゅんかん翔んだ

‘未來’

はじめに
言葉がうまれる
それから
わたしがうまれる

好奇心と
拘りから
樹もくが芽生え
それからきみと会える

きもちよくめざめたあさは

きもちよくめざめたあさは
びぜんやはぎなどに
いってみたいとおもう
せんぞだいだい
くるいきれなかったしゅうねんと
まれにくるったしゅうねんとに
であえることがあるからだ

 すざん
 ゆうほう
 じゅうろく
 えいぞう
 とうくろう

五月

釣れても食べない魚を
釣ろうとする
人がいる

鉄橋の陰 汗ばみ
しゃがんで列車の音をきく

おい雀
おまえは
まずそうだな

(うるさい
(干からびた死にぞこないめ

詩について

詩について考えることがある。
詩は、一瞬のセンチメンタルとか一瞬の言葉の飛翔ではなく、たとえば朔太郎の詩は何を読んでみても、そこにあるのは朔太郎の寂寥の一貫した方向性である。朔太郎をはなれた一瞬のセンチメンタルも、朔太郎をはなれた一瞬の言葉の飛翔も存在しない。詩はその人の在りようを抜きにしては成立しない。のがれようのない在りように触れたい。