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苦痛

不良って社会に適応するのが非常に苦痛なんだよね。約束を守るのが苦痛だとか、上司の言う事を聞くのが苦痛だとか。やっぱり不良はストレスが多いんじゃないかな。そうじゃない人はルールを守るのが苦痛じゃないんだよね。

そういう面で言うと、人って苦痛な時に初めてものを考え始めるんだよね。その人がものを考えているというのは、苦痛な部分についてですよね。あるいは喜びを感じている部分です。どっちかの時しか考えないね、普通は。

だから問題がない人はものを考えないよね。社会が要求したことに対して、こういうことをすれば褒められるということをちゃんとやるわけです。優等生や真面目な子というのは、一部の例外を除いてだいたいそういう感じですよね。

コントロール

白米とかケーキとかがすごく好きな糖尿病患者の側に24時間ピタッとはりついて、白米を食べようとすると白米を取り上げて玄米をやる、甘いものを食べようとすると甘いものを取り上げる。そういうコントロールをずっとすると、その患者はどうなるんだろう?見張っている相手に殺意を抱くだろうね。憎悪をもつんじゃないかな、それが近親者であればなおさら。

宇都宮の事件

去年でしょうか、宇都宮で事件がありましたよね。教育熱心な母親が、息子を下宿させて塾に通わせて、良い高校に入れて。その高校生が母親の首を切って自分の鞄に入れて持ち歩いて。その少年が分かるような気がするね。

―佐々木さんが鞄をもち始めたら危ないですね(笑)(本橋)

心配ないよ。鞄を持ち歩いたことがないから(笑)

ほとんどの原因はその母親の対応にあると思うよ。自主性を否定してるわけだからね。

―やっぱり親になるとそんな心理状態になるんでしょうか?(本橋)

宿題の期限が明日になると、みんな「やれ」って言いたくなるんでしょう。全く言わない人っていうのも居ないんでしょうね。「遅刻するから早く起きろ」ってわめかないにしても、「遅刻してもいいのかい?」というくらいは言うだろうね。

10週連続ドキュメンタリー EXITアメリカ更生学校の10週間

感動しました。

10代の教育に関心のある方は

是非観て下さい。

BSハイビジョン再放送

8月23日(日)午前8:50~午後1:00!!

第1回~第10回連続放送

反抗期

この前、病院のエレベーターに母親と中学生らしい少年が乗って来たんです。その少年は素直そうな顔をしているんだけれど、カバンのバンドを膝の下くらいまで緩めていたんです。母親がそれについて、長過ぎる、校則違反じゃないかといったことをいうわけです。すると少年は壁の方を向いたままで振り向きもせず、「カス、死ね」って。

けっこういるんだろうね。他にも乗客がいたんだけれど、救い難いよね。

―反抗期、ということもあるでしょうか。(本橋)

そんなのは出来の悪い心理学者が反抗期って言葉で片付けているだけだよね。その少年も自分のことを反抗期だとは思っていないんじゃないかな。正当な対応をしているって。