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先生のはなし

私の親父は小中学校の先生だったんですよ。夜、5,6人くらい先生が遊びにくるんですよ。酒を飲んで酔っぱらってね。どこかで先生というのは特別な存在ではなくて、隣近所のおじさんというような目で見ていました。だから先生だからという理由で尊敬したことはないんです。でも小学校6年生の時の先生は尊敬しちゃって、それで少し真面目に勉強したんです。

子供って面白いもので、この人が尊敬できるとかできないとか、けっこうよく見ていますね。中学校あたりで喧嘩ばっかりやっている不良みたいな連中はいつの時代もいますが、そういう連中でも先生を選り分けて見ていますよね。むしろ不良の方が先生や大人を見る目が厳しいかもしれない。

宗教のはなし

宗教は現世を地獄と見ているんですね。悪行の世界、罪の世界。この世は辛いことだらけで、あの世に行けば良いことがある、と。

本橋:確かに日本の神道もそうかもしれませんが、南の島にはモノに神が宿るというようなアニミズムといった信仰はありますが、それがより広い社会に大きな力が敷衍するというのは考えにくいですね。

そうそう、特定の地域である山が信仰されるであるとか、神木といったように大きな古い木が信仰されるということがありますね。ああいうのは大らかで、けっこう幸せなんじゃないかな。不幸じゃないよね。

動物的な人間の生態のはなし

動物学会の研究者が人間の特定の生態を調べたんですよ。どういう生態かというと、自由が丘で広場を通り過ぎる通行人が異性を幾つぐらいの人をどれくらいの間視るのか、ということを調べました。結果は20代、30代くらいまでの対象は1~2秒くらいは視る、男も女も。40歳を過ぎた対象は零点何秒くらいしか視ないって。(笑)私も50代の女性にさえもみられなくなっちゃいました。(笑)

それが男の更年期と重なるんですかね。

男の更年期

更年期障害といえば女性で、女性ホルモンのバランスが崩れて体調が悪くなって、入院までする人がいますよね。一方で50代後半から60前後にかけて男の更年期障害というのがある気がします。結局、肉体が疲労しやすいとか根気が続かなくなっているとか、子供も全部育っちゃって義務が完了してしまうとか。要するに肉体的な衰えと精神的な衰えが同時にきて、情緒不安定になって現実逃避をしたがる。

仕事を引退したがる人はそうなのかもしれないね。

学校の先生

私立の中高一貫校の先生はびっくりするくらいよく働くよね。成績が悪い子は補習をするから先生が朝7時から出てくる。偉いよね。放課後も塾みたいに補習をしている。夏休みも講習があるし、よく働く。

就職に関して言うと、昔は公立の先生の競争率もけっこうあったんですよ。10-20倍したんですよ、試験が。だから割合と自動的に選別された。大学を出て免許を取って、試験があるわけです。今は大体100%受かるからね。そして挨拶も出来ない子が多い。先生なのに。不景気になると公務員になる志望者が増えるよね。公立の小学校とか中学校とかに行こうという人は、たぶんそういう人じゃないのかな。