きっかけについて

僕がこの仕事を始めた元々の発端は、学生の頃はコピーライターになりたいと思ったんですよ。教職も考えて1ヶ月間実習で行ったのだけれど、もう毎日、生徒を怒っていてね、こりゃ向いてないなと。(笑)小学生の六年生をもたされたんですが、生意気でね。

学生の頃は詩を書いていたものだから、コピーライターをやろうと思って。霞ヶ関のビルに入っているようなところであるとか、2、3社大きいところに受けに行きました。それで落っこちちゃって、「経験者以外採らないから」と言われて。それで当時、コピーライターの学校と言えば、久保田宣伝研究所というところと、電通だった。それで前者は授業は全部英語だったんですよ。欧米の方が先進国ですから、コピーライター業も。僕は英語はダメだったから、もちろん電通のほうで、夜間の講座に入学の手続きはしたんですよ。日中は仕事をしようと、どこでもいいと思っていました。当時は就職雑誌はなかったので朝日新聞などの採用広告で、電通がある銀座の一番初任給が高いところ、というようにして選んで入ったのが、不動産屋でした。貸事務所の仲介をやっていたところですね。そこに2月の中旬に入って、1ヶ月やったら、ぽんぽんとトップになっちゃって。そこで、けっこうこれも面白いなと思えました。学校の入学手続きも全部終わっていたのですが、止めちゃって。そんなこんなで仕事を始めたんですよ。