経営者としての思考の体系

私は26歳で独立しましたが、やっぱり会社を自分で創ったのは威張りたかったからです、単純に。(笑)威張りたいっていうのは、つまり自分の意見を否定されたくないということ。社長がいて私が雇われて、社長と意見が違ったらやっぱりやっていけないからね。社長は自分と意見が違うとなると給料を減らすであるとか、降格するとか、場合によればクビにするということも出来ます。

要するに会社経営というのは、自分自身の考えを形にしていく場だと思っています。みんなの考えを聞いて、良いところを組み込める人は少し賢い社長かもしれないし、あるいは賢くないかもしれない。本当に賢い人は社員の意見を一切聞かないかもしれないし。分からないね。

でも、やはり自分の思考の体系の中に色んな種類の考えを取り込めていける会社は伸びるんでしょうね。弾いていくと会社としてのパワーがやっぱり落ちる気がします。色んな種類の人がいっぱいいて、そうなるとぶつかる場面が出てきます。その場面を自分の体系の中に取り込めていければ、その経営者は伸びるかもしれない。

結局、社長って言うと下らない話をしても、一応みんな真面目な顔をして聞いているフリをしてくれる。(笑)ありがたい話だと思うよ、普通あり得ないよね。(笑)だから「王様の耳はロバの耳」じゃないけれど、みんな言いたいことを言えなくなると人は狂うんでしょうね。言いたいことを言わんとするために、世界中でみんな殺し合いをやっているんでしょう。