美しいこと

ここの並びに紙屋さんの自社ビルがあるんだけれど、鹿島建設さんの設計なのね。総合設計制度を使っていて、設計がよく出来ている。私が一番気に入っているのが、外階段の扱い。これはただの鉄骨なんだけれど、L字のルーバーの間隔が佃大橋から見ると、本当に美しいんだよね。それが狭すぎてもいけないし、広すぎてもおもしろくない。普通、鉄骨の階段って美しくないから隠したがる、あるいは開き直って汚いままで良いっていう建築家だっている。

そこは建物にも品がある。そこは美しいんだけれど、私はそこに住みたくはない。美しいから良いってもんじゃないんだよね、自分がどう見られたいかです。全部がダメじゃこまるけれど、やっぱり100あるうちの2つか3つくらいは崩れていても良いんじゃないかな。

それは車にも言えて、今のジャガーはそうでもないけれど、昔のジャガーは完璧っていうくらい美しい。でもあれにどんな格好をして乗ればあうんだろうかって思うわけだよ。ちょっとコレじゃ合わないなって思うわけだよね。(笑)