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姿勢

映画は劇場で見るのが鉄則。ビデオ、DVDで見ちゃいけない。やっぱり劇場まで足を運んで、狭い箱の中に自分の肉体を押し込めて、そして見る姿勢をピシっと決めて。そんな風にして観て、初めてその映画の何かが伝わってくると思います。寝転がって足でリモコンを操作しながら観ても、何も伝わってこないと思いますよ。僕は家でテレビを見ると、すぐに眠っちゃうしね。(笑)

 10年くらい前から映画を最後まで観なくなりました。気に食わないとすぐに出て行っちゃいます、だいたい30分前後で。この映画を我慢してこのまま観るというのと、今、映画館を出て酒を飲むのとどっちがいいかと言うと、「酒だな」って。(笑) 昔は最後まで観ましたよ。どんなにつまらないのでも、一応その場には居ました。

 おまけに60歳からは1000円だよね。小学生と同じだよ。(笑) 1つには60歳を過ぎると映画館に行って映画を観ようという気力がなくなってくる。だから公園で散歩するような気持ちで来てもらいたい、ということだと思うけれど。

新聞のはなし

東京の新聞を全部とったことがあります、丸2ヶ月くらい。日経、毎日、朝日、読売、東京新聞の5紙です。面白かったですよ。何が面白いかと言うと、まず一面の記事が違います。それから事件に対しての扱いが違う。批判的、肯定的、無視を含めて。

 新聞記事が本当かどうか気になって、新聞社に電話して訊いたことがあります。ある記事について訊きたい、と。この記事はどのレベルから取材した内容なのか確認したい。直接末端で買っている人から確認したのか、あるいは中間の卸業者から「末端ではこうなっていますよ」という伝聞なのか、それを確認したいって。記事を書いた人に電話を回してもらってね。そうしたら「伝聞です」って。やっぱりいい加減なもんです。やっぱりその程度のことを前提として書かれている。新聞記事にはこう書かれているという以上のことはなくて、事実は分からないですよね。

 読む時間はだいたい10分くらいで済ませることが多いです。時間があるときはのんびり30分くらい読むこともあるけれど、1時間は読みません。新聞はやっぱり時間がかからないですよ、情報の収集に関しては。インターネットでニュースを拾うのは時間がかかります。クリックして表示されるまでの間で、新聞だとパッと開いて見出しが全部目に入るから。うちのある社員もずっと新聞をとらずにパソコンでニュースを見ていたのだけれど、数年前からやっぱり新聞を見始めましたね。早いし情報の量が違うから。

 だいたい日経新聞の見出しくらいは目を通している人は多いけれど、新聞が面白いのは、その見出しにどう反応するかということが、人によって違うんですよね。何の問題もなくスッと通り過ぎる人もいれば、ちょっと引っかかって、その記事の背景に気が付く人と気が付かない人がいる。それに対する感想も人それぞれですしね。

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勝ちたい。

誰にでも勝ちたい。

例え自分が誤っていたとしても、

勝ちたい。

どんなに頭の良い人にも勝ちたい。

どんなに実績のある人にも勝ちたい。

身のほど知らずと云われようと、

勝ちたい、

努力は、

したくない。

努力できる自信も無い。

頭脳にも自信が無い。

集中力にも自信が無い。

勝ちたいという欲望にすら、

実のところ自信が無い。

でも、負けたくないという部分だけが残る。

秘かに残る。

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常識からの発想を憎悪せよ。

ファッション、流行り

ビルをつくるのは楽しいですよ。自分の服をデザインしてつくらせるようなものです。昔、高松伸さんにあったときにぱっと見て分かったんですが、身につけているものを全部自分でデザインしてつくらせていたんですね、服から靴から全部。やるなら分からないようにやればいいのになあとも思ったんですが、あからさまにパッと見て分かるようにつくっていましたね。

 ファッションについて言えば、服に限らず何でも僕は最初にやるか、一番最期にやるか、というのが好きですね、遊びとしては。誰もやっていないときにそれを始めて、みんながやり始めたら止める。みんなが飽きて誰もやらなくなったら、またやるとかね。そういうのがいいと思うんだけれど。商売としてそれをやって成立して、儲かるのならば一番格好良いですがね。(笑)