オフィスビル経営の基本Ⅲ 経営者個人の課題と専門家の必要性③

このように、オーナー様の時間的課題、ノウハウ面での課題をクリアするために、専門家を利用する必要が出てきますが、次に「優れた専門家か否かをどのようにして見極めるのか」が問題となります。

優れた専門家の定義と見極め方総論

建築設計にせよ、リニューアルやサブリースにせよ、優れた専門家というのは業者のなかでも一握りの存在であるということをまず認識する必要があります。
そもそもビルオーナー様の目的は、当該ビルを経営することによって収益をあげることにあるはずです。相続税対策でビルを経営されているオーナー様もいらっしゃるでしょうが、その場合であってもビルから収益を上げなければならないことに変わりはありません。
そうであれば、「優れた専門家」の必要条件は、「その会社に仕事を依頼することによって収益が増加すること」であり、十分条件は「他の専門家よりも総収益額が高くなる」ことであると言ってよいでしょう。
ですから、優れた専門家か否かは、過去の実績情報を全てチェックし、関わったビルの経営が成功しているかどうかをチェックしていけば自ずと見えてくるということになります。もちろん、業務内容が建築設計なのか、リニューアルなのか、サブリースなのかによって具体的なチェックの仕方は変わってきますので、詳細は次回以降の各章にて解説していきます。

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