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Kビル新築工事(第25回定例会議)

事業名・工事名

Kビル新築工事

日時

2014年7月9日 / 10:00~11:40

場所

トゥループロパティマネジメント(株) 第3会議室

出席者

設計監理(建築)
トゥループロパティマネジメント(TPM) : ST、MR、MT
設計監理(構造)
K構造設計事務所
施工
T社 : K(現場所長)、I(設備担当)、T(技術営業)
施工(電気)
H社 : F
施工(設備)
O社 : A

1.前回議事録の確認

2.週間工程の説明

3.質疑

【1Fルーバー天井について】

設計 MR:
柱周りは、ルーバーを50mm程度ぎりぎりまで伸ばしてください。
設計 MR:
ルーバーのジョイント位置を変更し、ジョイント幅も小さくしてください。
設計 MR:
EV前の照明は、EV開口センターにしてください。
施工 K:
ギャラリーの換気扇のベンドキャップがY8通り側の外壁貫通ですが宜しいですか。
設計 MR:
軒天取付けに変更してください。
設計 MR:
X1側の照明器具は、X1側にもっと寄せてください。柱と干渉する箇所は、1台取り止めで良いです。

【照明について】

設計 MR:
管理室の照明は、ダウンライトから壁付け蛍光灯に変更して下さい。
設計 MT:
屋外階段部の非常用照明兼用の照明は、各階1個に変更しても良いです。最終実測テストで非常時を想定して1LX出ることが条件ですが。

【EV床石について】

設計 MR:
再検討します。

【コンセント、スイッチなどについて】

設計 MR:
コンセントの高さは、下端でFL+100としてください。
設計 MR:
スイッチの高さは、芯でFL+1200としてください。
施工 F:
給湯室の照明用人感センサーはX12側の壁に移動で宜しいですか。
設計 MR:
良いです。
施工 F:
各階事務室のスイッチ位置と空調リモコン位置は如何致しましょうか。
設計 MR:
展開図にプロットしたものを作成して検討させてください。
施工 F:
事務室の警備センサーの位置は如何致しましょうか。
設計 MR:
X12、Y1通り付近でEP塗装の部分に取付けを検討したいと思います。各階で柱の位置を考慮して決めたいと思います。

【事務室の予備給気口について】

施工 A:
コア機械のセティングがFL+200だとできない箇所があります。
設計 MR:
現場で指示したいと思います。

【消火器ボックス、火災報知器警報盤について】

設計 MR:
X13側の壁より200を消火器ボックスの芯として、高さは巾木分あげて下端をFL+40としてください。
設計 MR:
火災報知器警報盤は、横位置を消火器ボックスと合わせて、高さはFL+1000を下端としてください。
設計 MR:
1Fの消火器ボックスについては見付面の目地の隙間を統一してください。隠しコンセントは不要です。

以上

2014.7.22 作成:MT

4-12. 執務空間 (5)

執務スペースにおけるデスクのレイアウトや空間の仕切り方によるいくつかのタイプが見いだせるのと同様に、ミーティングスペースにもいくつかのタイプがあると言えます。
ミーティングスペースは比較的囲われた場所が多いでしょうが、それは周辺から遮音してミーティングスペース内の声が聞かれないように、あるいは逆に周囲の音が聞こえないようにするためであったり、お客様を迎えた時に周囲の視線が気にならないようにといった要請があるかと思います。ミーティングスペースの場合にはサイズによって付帯する設備も変わってきて、特に大人数が入るような場所だとプロジェクターを使ってプレゼンテーションしたりするようなこともあるでしょう。

図4-12-5:ミーティングスペース

図4-12-5:ミーティングスペース

逆に社内のこじんまりした打ち合わせの場合は囲われたミーティングスペースは仰々しいので、オープンな場所で小さなテーブルを囲う方が良いかもしれません。それらは執務スペースと同様に業態によって適切な場所のあり方があると思います。

4-12. 執務空間 (4)

このように大きな空間に机を並べるというのは、オープンオフィスと呼ばれるスタイルで、現在の日本のオフィスの主流と言っても良いかと思います。違うのは机を互いに付けて座って、部長や課長といった管理職ポジションの人がお誕生日席的に皆を見渡せる方向に机が向いているというのが典型だったように思います。
また低めの衝立を利用してプライバシーを高めるスタイルもあり、数名ごとに衝立てで囲うチームスペース型や一人一人で囲うキュービクル型があります。そこで扱う情報の機密性が高かったり、集中力を要する仕事の場合はこのような囲われるタイプのオフィスが良いとされています。

図4-12-4:キュービクル

図4-12-4:キュービクル

また欧州では比較的多いように思いますが、完全に各オフィスが個室化されているプライベートオフィス、あるいはシェアードオフィスという数人で個室を使うタイプのオフィスがあります。これは古い建物をオフィスとして利用した時に、そもそも空間が細かく個室として分かれているために、必然的にそのように使われているということがあります。日本だと個室は社長など重役クラスに与えられる特権というイメージがありますが、フランスだと比較的目の当たりにする光景だと思います。

4-12. 執務空間 (3)

このようにオフィス内にどのようなスペースが用意されるかは、働き方などによりますが、執務スペース内のデザインも同様にその会社のスタイルに依ることでしょう。

図4-12-2:1937年アメリカのオフィス

図4-12-2:1937年アメリカのオフィス

上の写真は2次大戦前のアメリカのとあるオフィスの風景ですが、大空間に一定の間隔を空けて一方向に机を向けて整列させています。机の上には何冊かの本、ランプ、席の右側にはタイプライターが置かれていて、殆どの人はペンを握って書類の作成に没頭しています。こちらの部署は資料を分別して、カタログ化する仕事をしていたそうです。

図4-12-3:ジョンソンワックス本社

図4-12-3:ジョンソンワックス本社

このように大空間で一方向に机を向けて、十分な間隔を開けて座るというのは近代のオフィスの一つの特徴だったように思います。以前にも別の稿で紹介した、1939年のジョンソンワックス本社も同様なスタイルが取られています。

4-12. 執務空間 (2)

図4-12-1:武士の家計簿毯

図4-12-1:武士の家計簿

以前に「オフィスのルーツ・日本編」の稿で「武士の家計簿」について言及しましたが、江戸時代の藩の御算用者、つまり今で言えば行政の経理を担う部門にあたるでしょうか、その執務空間は畳敷きの広間に書き物をする台が並んだだけのところでした。お昼となれば各自が持って来た弁当を自分の机のところで食べる程度で、その他ミーティングスペースやアメニティスペースがその広間の中に区切られて在るということは少なくとも映画の中ではみられませんでした。上位の武士が物事を決める封建制度では藩内のことを合議で決めることはなかったでしょうし、意思伝達の場もそれぞれの上役のスペースで行われていたでしょうか。そもそもミーティングスペースの必要性はなかったと考えられるでしょう。また(上述の「武士の家計簿」に描かれていた加賀藩の御算用者は別かも知れませんが)、「元禄御畳奉行の日記 尾張藩士の見た浮世」には、当時の藩に勤める武士たちは月に3日程度しか出勤していなかった勤務実態が書かれていますし、そうなると勤務しているスタッフにそれほどのアメニティも必要のないものでしょう。
それを前提に現代のオフィス空間を考えてみると執務スペース以外にも多様な場所が設定されていますが、現代の働き方のニーズに対応してこれらのスペースが位置づけられていることが分かります。当たり前のことですが、会議をする必要がある仕事の仕方なのでミーティングスペースが作られますし、スタッフが疲れるから休憩室が用意されるということです。