習字のはなし

大学生の頃、街が小さいからアルバイトの口がありませんでした。ないものだから、自分で習字の塾をやりました。習字はなんとなくダラダラやっていたから。大学2年の頃です、材木屋で板を買ってきて、ホームセンターで足を買ってきて自分で付けて、机を作りました。自分の下宿の6畳間に並べて、近所の小学生を集めたんですが、うるさくて、うるさくて。言うことも聞かないし、頭にきちゃって。半年くらい教えて辞めちゃいましたね、言うこと聞かないから。(笑) でもその中で真面目な子がいて、その子だけは私が大学にいる間は週に一度は教えていました。

あとは大学の留年が決まって5年目のときに、これ以上ダラダラやっても仕方がないから、一区切り付けるために1年間やってから習字をやめようと決めました。その1年間は毎日やりましたよ、2時間。そして記念にどこかの段でも取ろうかと思って。書道の「会」というのはいっぱいありますが、普通、初めての人が高い段を受けてもすぐにあげないわけです。(笑) 5段を取ろうかと思ったのだけれど、遠慮して3段だけ取ってやめました。