3-2. フランクロイドライト (1)

3. 近代以降のオフィスビル

フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)は、ミース・ヴァン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)とル・コルビュジェ(Le Corbusier)と並んで、近代建築の3大巨匠と言われることもあります。3人の中ではライトは一番年上で、1867年に生まれ、1959年に91歳で生涯を終えています。日本には旧帝国ホテル(明治村に移築)や山邑邸、自由学園などの作品を残しています。一般的にはカウフマン邸(落水荘)を始めとする住宅作品やニューヨーク・グッゲンハイム美術館などが代表作として知られています。

図3-2-1:カウフマン邸

図3-2-1:カウフマン邸

若い頃には前述のルイス・サリヴァンの事務所に所属し、ライトが事務所外で個人的に住宅設計の依頼を受けていたことが発覚して事務所を辞することになりましたが、サリヴァンのことを”Lieber Meister”(親愛なる師匠・ドイツ語)と尊敬していたという事です。サリヴァン事務所の住宅の仕事の殆どはライトの担当の作品でした。
そのライトの作品履歴を見てみると、独立してからも殆どが住宅作品ですが、数少ない非住宅作品の中で非常に興味深いオフィス建築があります。

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