4-15. 間仕切り (4)

間仕切りが内壁であり、非耐力壁であれば基本的には何で作られていても間仕切りとなりますが、現在で最も一般的な作り方は軽鉄にボードを貼付けるようなものです。

図4-15-1:軽鉄壁

図4-15-1:軽鉄壁

上図はボードが貼られる前の軽鉄(あるいはLGSと呼ばれることもあります。)が組まれた状態のものです。天井と床にランナーと呼ばれる部材を沿わせて、それを繋ぐように縦にスタッドを立てていきます。それだけだとスタッドがたわんでしまうので、振れ止めがスタッドを繋ぐかたちで付けられます。開口部もその形状に合わせてランナーを走らせ、その内側に建具の枠を仕込みます。
この軽鉄を下地としてボードを貼っていくわけですが、一般部に使われるものがせっこうボード、その他水廻りなどには耐水性せっこうボードやケイカル板といったように、用途によっていくつかの種類のボードが使い分けられます。このようなボード壁がよく使われるのは、オフィスビルなどでは設計によって建築基準法上、内装制限がかかることが挙げられます。この時には下地および仕上げを不燃材とすることが求められるので、下地を木で組んだりするとこの規定に抵触することになります。ボードも同様で仕上げに木を使えないこともあるので、この軽鉄+ボードの組合せは内装制限をクリアする上で最も一般的な解となっています。ちなみに上の写真の背景がボード仕上げ面となっていますが、そこから一般的には塗装仕上げあるいは壁紙を貼ったりして、普段我々が見ているような壁の状態に仕上がっていきます。

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