8-5. 地区計画・総合設計制度 (2)

図8-5-1:NEWS X

図8-5-1:NEWS X

上のオフィスビルは東京都中央区京橋に建てられたオフィスビルですが、周辺の建物に比べて頭1つどころか4層分程度高く建っています。このエリアでは中央区によって策定されている地区計画があります。こちらのモチベーションとしては、「都心部の高地価、オフィス化にともなう居住環境の低下や、狭い道路からの道路高さ制限などから満足な建築物の更新(まちづくり)が十分にできないといった 問題を解決するため、地区計画区域を指定しました。地区計画では、地区レベルでの容積率(基準容積率を超えることができます。)や高さの最高限度などの ルールを定めることにより、地区の特性にあったまちづくりを可能にします。」とあります。そこで具体的な要件としては、敷地面積の最低限度、用途の制限、壁面位置の制限、容積率の最低限度と緩和、高さの最高限度などが明記されています。「オフィス化にともなう居住環境の低下」対してこれら要件がどのような解決策を提供しているのかは良くわからないのですが、少なくとも道路高さ制限を緩和して、代わって最高高さ制限で建物の高さを抑えるということで、上図のような建物が建ったといえます。
ただし、先にも述べたように「住民と区市町村」との連携というよりも、容積率の緩和や斜線の緩和をすることによって土地の高度利用を進めるのが明らかなゴールです。そういう意味ではここでいう「住民」は一般の人々というよりも、地主であるとかディベロッパーといった企業であるということでしょう。

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