3-2. フランクロイドライト (5)

図3-2-6:model

図3-2-6:model

図3-2-7:plan

図3-2-7:plan

この模型とプランから建物の全体が把握できます。Great Workroomは図面の右側の部分です。建物の真中を貫通する道路から自動車でアクセスします。

図3-2-8:車寄せ

図3-2-8:車寄せ

車寄せからGreat Workroomに向かって右側に吹抜けのエントランスホールがあり、その上部にはホールもあります。車寄せの左側の地上階は駐車場となっていて、中庭を形成する様に敷地の周囲にぐるりとピロティの空間となっています。その中心に後々に設計されたタワーが聳えていて、そこは研究所となっています。

図3-2-9:furniture

図3-2-9:furniture

また、ジョンソン・ワックス本社においては、建築に合わせて家具の設計もしています。lily padや建物の全体形に呼応する様な円、半円をモチーフにした天板が隙間を空けて重層するようなデザインです。キャスター付きの椅子は当初は3本足として作られましたが、ライト自身が座って転げ落ちたことから後に4本足のデザインに改められた様です。

図3-2-10:furniture drawing

図3-2-10:furniture drawing

家具のスケッチにはそれぞれの立面図とともに、lily padの姿図も後ろに描いています。Great Workroomを始めとするオフィス空間が、建築の構造体のスケールと家具のスケールとの関係の中から思考されていることを示しているスケッチと言えるでしょう。

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