5-1. ガラス (6)

このようにガラスの歴史は、濁ったガラスから透明に、小さなものから大きな板状のガラスに、そしてそれに伴う製法の発展によって語られます。さらに現在では透明なガラス1つをとっても、求められる性能に応じて様々な種類が開発されています。
特別な性能を求めない建物の一般部に使用するガラスは先述したフロートガラスです。ガラスは透明だというイメージがありますが、100%透明というわけではなく含有する金属によってよく見てみると若干、緑がかっています。日本のガラスメーカーのものは金属含有量が少ないので比較的透明ですが、東南アジアなど海外のものは金属が多く含まれて強く緑がかっているものも多く、それを利用して建物の意匠とする設計もよく見受けられます。

図5-1-5:香港のビル

図5-1-5:香港のビル

日本人の建築家は透明感にこだわっている人が多く、工事現場で実際にガラスを置いてみて、反射などの具合も含めてガラスの種類(フロートガラスでも成分によって見え方が少しずつ違うので)を決定することが度々あります。

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