4-3. トイレ (7)

(※注意:今回は特に汚い話です!)
いわばポットン便所なのですが、その後始末が非常に悪い。当然、下水道は整備されていないので、その溜まった汚物をどこに棄てるのかと言うと道に棄てていたとのことです。今でもヨーロッパの都市で中世の面影を残しているところに行くと、全面石畳で道に車道と歩道の区別がなく、側溝ではなくて道の中心に向かって勾配が付けられている道があります。つまり汚物を道に棄てて、真中に集まって流れるようにしていた訳で、下水道が地上にでて来ている状態です。
棄て方も悲惨なもので2階以上に住む人はオマルで用を足して、それを窓から道に投げ捨てます。当然、道を歩いている人もいるので汚物が掛からないように「Gardez a l’eau!」(水に気をつけて!)と3回言ってぶちまける、こんなルールが決められていたそうです。間違ってかけられてしまってはたまったもんじゃありません。
当然のことですが、整備された下水道の様に機能するわけはありません。街には汚物が溢れ、常に凄まじい臭気が立ちこめていたと言います。そういう状況もあって、臭いを誤摩化すために香水が発達したようですし、ハイヒールも汚物を踏んでも足には付かないようにとの配慮でデザインされたものだったようです。必要は発明の父とはこのことでしょう。

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