4-7. カーテンウォール (1)

4. オフィスビルの部分

前回に壁について書きましたが、建物の外観については閉じた部分が壁とするならば、開いている部分は開口部です。開口部には大まかに扉と窓、あるいはガラスのカーテンウォールの様な場合も開口部という扱いになります。

図4-7-1:バウハウス・デッサウ

図4-7-1:バウハウス・デッサウ

カーテンウォールというのは、組積造のように自重とその他の建物の荷重を外壁が伝えるのではなくて、建物の躯体の荷重は受けない、非耐力壁の外壁です。名称もそうですが、カーテンのように躯体からぶら下がっている壁である、と考えれば良いでしょうか。一般的にカーテンウォールといえばガラス張りの建物を想像するかと思いますが、PCやALC板のカーテンウォールもあります。有名な例で言えば、東京都庁舎の外観はPC板のカーテンウォールで構成されています。

図4-7-2:都庁舎

図4-7-2:都庁舎

まずはいつも通り、どのようにしてカーテンウォールができてきたかという変遷から辿りたいと思います。

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