7-3. 光環境 (1)

7. オフィスビルの環境

住宅などの建築物の場合、南向きに開口部があり採光が取れるということがとても重要視されていて、ある程度不動産の価格にも反映されているでしょうが、オフィスに関しては採光についてはあまり重要視されていないように思います。基本的には電灯などの人工的な照明器具によって必要な明るさが取れれば良いと考えられているのでしょうが、やはり一般的な感覚からすると自然光が取れて、外に風景が広がっている環境は(その風景にもよるでしょうが…)オフィスであろうが、住宅であろうがやはり人が居る場所として快適だとは思います。このトピックでは差し当たって、このような(個人的な私の)認識を前提としつつ、現在のオフィスにおける光環境について考えてみたいと思います。
まずは明るさを定量化する単位を見てみます。日常生活において、電球を交換する際には40W(ワット)、100Wといった、ワット数を基準に選ぶことが多いかと思います。当然ですが、ワットというのは明るさの単位ではなく消費電力量の単位であって、例えば40Wの電球の場合には、下記の式が前提となっています。
40W(ワット)= 100V(ボルト)x 0.4A(アンペア)
一般家庭用の規格電圧は100Vですので、40Wの電球だと0.4Aの電流が流れて、1時間あたり40Wの電力量を消費します、ということになります。

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