4-8. 階段 (12)

図4-8-14:ファンズワース邸2

図4-8-14:ファンズワース邸2

「柱と梁、それにガラスの箱の最小限の要素」という意味ではこちらの写真の方がそれを端的に表していますが、1枚目と比べるとちょっと単調すぎる気がします。ここで1枚目の写真に戻ってみると、このように解釈できないでしょうか。階段の踊り場は明らかに立面のコンポジション上、水平面の要素として与えられている、と。

図4-8-12:ファンズワース邸

図4-8-12:ファンズワース邸

また、この極端に広い踊り場がない時の階段をイメージしてみても良いですが、それは階段らしい階段、明らかなる階段としてみえてきてしまうことは想像が出来るかとおもいます。この抽象的な1枚の水平面を挿入することによって、階段もあくまでも立面を構成する水平面の要素として位置づけたい、というのが設計者の意図だったように思います。
そして全体にまた戻れば、このような水平面を挿入することで、ファサードの均整の取れた立面を少し崩して、柱梁のグリッドがどうしてももってしまう幾何学の強さを少し崩して、より部材レベルの抽象度を高めていると考えられないでしょうか。

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