4-11. 駐車場 (3)

もう少し例を挙げて考えてみます。先に書いたように例えば、単純化した計算で1500m2の延床面積のビルに5台の駐車場が必要だったとします。あくまでも延床面積ベースの話なので、この敷地の容積率が800%だったとすると、逆算すれば敷地の面積は200m2を切るわけです。1台あたりの駐車スペースは3x5m=15m2として、先述の通り通路部分も考えれば、15m2x5台x2(通路分)=150m2となり、もはや地上部は殆ど駐車場で占められてしまいます。
このように駐車場の附置が義務づけられた場合には、現実的にはかなり厳しい数字を突きつけられることがあるわけですが、このような状況は大抵の場合には機械式駐車場を利用することによって解決することが多いです。いくつかのメーカーがいくつかのパターンで商品を販売していますが、このような機械式駐車場のラインナップが充実している国は日本だけではないでしょうか?フランスのとある超高層ビルの開発において、駐車場の確保に困った際に日本の機械式駐車場に注目していたという話を聞きます。

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