4-13. 電気設備 (6)

キュービクルで変圧されて100Vないし200Vになった電気は直接送り込まれる動力でなければ、一般的には各階毎などにある分電盤に一旦送られます。

図4-13-5:分電盤

図4-13-5:分電盤

住宅でも電柱などから取り込んだ電気はまずは分電盤に接続されて、そこから配電されます。事務所ビルでも同じく一旦、分電盤で電気を受けてから、そこからコンセントや電灯など場所ごとにブレーカーを付けて配電されます。電灯・コンセント工事では分電盤以降の低圧の器具に関する工事になります。
電灯工事では一般的な照明の他に防災上、建築基準法や消防法で求められている誘導灯や停電しても電池で作動する非常用照明といった工事があります。

図4-13-6:誘導灯

図4-13-6:誘導灯

コンセント設備ではまさにコンセントを壁に設置して通線する工事ですが、昨今のオフィスビルでは事務室内は多くがOAフロアとなっていて、床下まで線を引いておいて建築の工事としてはそこで止めておきます。一般的にはその後に入るテナントの工事によって、テナント側が自らのニーズに合わせて好きな位置にコンセントを出してきたり、床にフロアコンセントを配置したりします。

図4-13-7:OAフロアコンセント

図4-13-7:OAフロアコンセント

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