4-13. 電気設備 (8)

LAN設備については、過去にはISDNやADSLといった電話回線経由のインターネットが主流でしたが、昨今では光通信設備を入れておくのが一般的です。光通信用のケーブルを電話とともに敷地内に引込んで、電話と同じくMDFまで繋いでおきます。その後は建築工事としては通線をしていない空の配管だけ引いておいて、簡単に通船できるようにしておいて、テナントの要望に応じて各事務所まで通線するというやり方をとります。
残る設備項目について、ITV設備、インターホン設備、機械警備設備などはセキュリティに関する設備工事と考えてよいでしょう。インターホン設備は外部からの来訪者を制御するということで、玄関に設置される集合玄関機から室内側に設置される親機を繋ぎます。また来訪者と会話が出来る以外に、解錠ボタンで鍵をコントロールできます。ここまでは1つの独立した制御です。
一方で警備については、警備会社に請け負ってもらう部分があります。ITV(防犯カメラ)設備や機械警備設備(人感センサーなど)は警備会社が関連する工事です。ITVは一度設置したら継続的に映し続けるというのが基本ですが、機械警備は各人がカードで警備を入切できるだけでなく、ドアの解錠を制御できるようにもします。ここでシステム的には違いますが、インターホン設備と制御が重なってくることもあったりするので、鍵の扱いは意外と複雑になってくるので、運用と重ねてよくよく整理する必要があります。

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