2-4. 近代/オフィスビル (4)

結局のところ、市街地の建築についても新しいデザインをするというよりは、新古典主義的なデザインを繰り返すばかりでしたが、社会的な状況の変化とともに建築側も同じことを繰り返すことが難しくなってきます。
アメリカの超高層ビルと言えばニューヨークとともに、シカゴという都市が挙げられます。1830年にはたった200人程度の町でしたが、1840年に4,500人、1850年に3万人、1860年に11万人、1870年に30万人、1880年には50万人の都市となっています。たった50年で人口が2500倍にも膨れ上がっています。1890年には100万人を突破し、1930年まで成長が続き、その時には330万人まで人口が増えています。以下の図版は1871年にはシカゴでも大火があり、その後の復興の様子が描かれているのですが、いかに当時のシカゴが過密していたかを(誇張もあるでしょうが)物語る資料だと思います。

図2-4-3:Chicago1874

図2-4-3:Chicago1874

人口増に伴って都市が水平方向に拡大していくのは当然ですが、一方で垂直方向に、建物が高くなる方向に伸びていくということも理解できるかと思います。高層ビルが建ち始める社会的状況がシカゴで整ったと言えるでしょう。

最新記事40件を表示