5-4. カーペット (1)

5. オフィスビルの素材

昨今はオフィスビルの居室内の床仕上げはビニルタイル、ビニルシートを敷いたり、モルタルで均しただけのものもあるでしょうが、一番使われているものはカーペットではないでしょうか。恐らくですが、執務にコンピューターが使われるようになり、OAフロアの普及に伴って、タイルカーペットの需要が増えたのだと思います。OAフロアにすると実際問題として、床の配線の遣繰りを考えると床仕上げは自ずとタイルカーペットに限定されてきてしまいます。下足で歩き回ることを考えた時の耐久性や防汚の観点からカーペットよりもビニルタイルなどの方が良い気がしますし、実際に昔のオフィスはそうだったような気もします。ただし、ロールカーペットではなくてタイルカーペットならば、汚れたり傷んでしまった部分についてだけ交換が可能なので、メンテナンス性で問題が無くなったのでしょう。
何はともあれ、現在では度々オフィス内に使われるタイルカーペットですが、無地のもので色を選ぶ程度であったり、柄が入っていたとしても簡単なストライプであったり、あまり意匠的に特別なものは選ばないし、タイルカーペットということでデザインが限定されているように思います。しかし、人類の歴史の中ではカーペットは色々な意味をもってきたものですので、今回も歴史の流れを俯瞰してみたいと思います。

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