9-4. NEWS X (9)

このような周辺環境を受け止める形でこのNEWS Xは設計されています。積極的に外に向かって開いて、一般的には基準階が積層されるオフィスビルのインテリアを周辺環境と柱、サッシのリズムによって、階を跨いでインテリアが多様になるように意図しています。下に10階から2階までの同じアングルの写真を並べてみます。

図9-4-5:10F

図9-4-5:10F

図9-4-6:9F

図9-4-6:9F

図9-4-7:8F

図9-4-7:8F

図9-4-8:7F

図9-4-8:7F

図9-4-9:6F

図9-4-9:6F

図9-4-10:5F

図9-4-10:5F

図9-4-11:4F

図9-4-11:4F

図9-4-12:3F

図9-4-12:3F

図9-4-13:2F

図9-4-13:2F

この写真の角度では分かりづらいですが、10階では斜めの柱がまとめることによって、コーナーと正面から景色が抜けるようになっています。これは10階においては完全に廻りの建物の頭越しに空所があるので、最大限それを享受しようという意図があります。それが9階になると比較的均等に柱が分布しているためにあまり特定の方向性が感じられず、全方向に均等に向いているような感じです。8階になるとコーナーに柱が集まってきているので、正面性が非常に強くなってきています。このフロアまでは空所をそれぞれ違う形で占有しようと考えています。
その下、7階から4階までは徐々に建物に囲まれてくるので、向かって右側の開口も小さくなり、左側も隣の建物の窓が迫っているためにフィルムで視線を遮っています。純粋に正面だけに開く格好になっていますが、先述の通り向かいの建物が斜線制限で段状にセットバックしているので、階毎に前面との距離が変化していくのが良くわかります。
2、3階では今度は向かって左側は開口部として抜けていて、また正面の建物の重厚な石の作りを借景しています。2階では足下まで広がる開口部が前面の道路との距離を縮めて、とても街に近い環境を作り出しています。また斜め柱の角度も他の階よりきつく、柱の存在感が生々しい者となっています。
このように開口部と柱によって、単純な基準階が並びがちなオフィスビルに周辺環境と相応する多様性を伴ったインテリアとしています。

最新記事40件を表示