4-14. 窓 (7)

ここまであまり窓らしい窓の話が出来ていませんが、ビルディングタイプとしてしっかりとしたインテリアをつくるものを考えてみたいと思います。ローマ人の都市の中で特徴的な建物の一つに公衆浴場というものがあります。字面だけみると銭湯のように思えますが、当時のローマ人たちはそこで1日の何時間も過ごし、入浴する前には必ず運動をして汗をかきそれを流すといったように、日々の生活の一部として存在していたようです。そこには貧富の差は存在せずに、読書、議論などが行われた社交の場でもあったようです。
さて浴場なので当然裸になるのですが(サンダルは履いていたようです)、さすがにそういう場所には屋根を架けて屋内化しておかないと冬は寒いでしょうし、何かしら不都合が出てくるでしょう。そして社交の場としての規模が必要だということで、外とのつながりが出入口だけという訳にもいかなかったようで、遺跡から想像した内観のスケッチなどを見てみると壁に穿たれた窓から象徴的な光が落ちてくる様子が想像できます。

図4-14-8:公衆浴場

図4-14-8:公衆浴場

ガラスの稿でも先述しましたが、浴場の窓にはガラスが嵌められていたそうです。ガラスを溶かして流し固めたものだそうですが、採光の一方で暖めた室内の熱が外に逃げないようにということから、窓にガラスが嵌められたのだろうと想像できます。

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